スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

どぶ板でアメリカ人を追い詰めるーー自分を猛省

自分を猛省する件があったので書きます。

imgres_201311260009523f8.jpg 

どぶ板通りで酔っ払ってお行儀が悪い若い米兵達を、
私はけしからん、と決めつけていたけれど、
行儀が悪い子が目立ってしまうのは当然で、
他のほとんどの米兵さんはちゃんとしたふつーの人。

というより米軍には門限や規律があるので、
日本人の酔っ払いの方がよっぽどタチが悪く、
ほとんどの米兵さんは「スミマセン」、「アリガト」、
などの挨拶は日本語でしようと努めてくれていたりして、
自分を反省することが増えていた。

th_IMG_1339.jpg 

加えて、いつも太伯にエサをくれる

エジプト人のケパブ屋のベンチで、
世間話したとある米兵さんを追い詰めてしまった。

米兵「I like your dog. (犬可愛いね)」

私「ありがとう。あなたは米軍の人?日本は長いの?」

米兵「うん。でももうすぐ配属が変わる。
まだ決まってないけど、アフガニスタンを希望しているんだ。」

私「へえ、アフガニスタンが好きなの、いい国?」

米兵「うん。以前も配属していて、また行きたいんだよね。」

私「日本よりも好き?」

米兵「はは。いや。。。日本ももちろん素晴らしいけど、
アフガニスタンは、その。。。とても治安が悪いんだ。」

imgres-2_20131126001156495.jpg 

私はその時点でん?と思った。
治安が悪いって、それは
君んとこの政府が武器売って戦争で儲けたいから
治安悪くなるよう自作自演してるんちゃうんかい。

米兵「治安が悪いとさ、ちょっと危険な状況のほうが、
なんというか、その、刺激があって、生きてる、て感じがする。」

私「まあ、軍隊に入った醍醐味を味わえるよね。平和な日本よりも。」

米兵「語弊があるけど。。。そういうこと。」

私「うーん。でも私はアメリカが、他国に行くのがよく分からないな。」

米兵「どういう意味?」

imgres-3.jpg 

私「本当は、アフガニスタンの問題はアフガニスタンの主体性で解決すべき事であって、
アメリカが介入する事じゃない。
この横須賀に米軍基地があることだって、私は不思議に思っている。
でも横須賀市は基地があるおかげで経済も潤っているから、私が言える事では無いんだけど。。。」

米兵「うん。。。でも、言いたい事は分かるよ。」

私「アメリカが、他国を干渉しすぎる事が好きじゃない。」

米兵「いや、ぶっちゃけ僕もそう思うよ。
でも、アルカイダを知ってるでしょう?
そういうテロリストは、誰かが止めなければ。」

私「テロリストを止めるだけじゃなくて、
アメリカは世界全部をコントロールしたがるでしょう。
国連もほとんどイコールアメリカだし。」

米兵「Hey hay,そんな事ないよ。国連は沢山の国が集まった組織じゃないか。」

私「でも結局、アメリカに都合に良いルールばかり作る、
アメリカの組織になっている。」

米兵「うん。。。まあ。。。」

images_20131126001442e98.jpg

私「あとアフガニスタンの治安が悪いって。。。
それは行った事がない人が決めつけがちな誤解で、
実際行ってみたら通常の人間の生活が繰り広げられているものじゃないの。
私はシリアやトルコに知り合いもいるから、
どこの国にだって、お母さんの笑顔や子ども達の遊び声や
楽しい市場があるものだって知ってるよ。
アフガニスタンも実際行ったら
そういう平和な日常風景も
あるものなんじゃないの?」

米兵「あ。。。君はそういう事を分かってるんだね。
うん、その。。。
アフガニスタンは平和な所と治安が悪い所が別れているんだ。
平和なエリアに行けば、そういう日常があるよ。きれいな所だよ。
でも米軍は治安が悪い所に配属されるから。」

imgres-4.jpg 

私「私、前から関心があったんだけどそこに行ってさ、
米軍の人たちは、何をするの?」

米兵「バッドピープル、アルカイダとか、
そういうわるーいテロリスト達を、僕の部隊は南から追い詰めるんだ。
そうしないと、君の好きな平和なエリアまで、
わるーいテロリストに侵略されてしまうからね。」

アルカイダをbad peopleと決めつけている時点で
お前はマスコミ情報を鵜呑みにするただの主婦か?と思うし
「テロリスト=駆逐するもの」という単純な思考に、
私が子供だと思われてナメられているのかな?と不思議になる位だった。

私「で、そのso called "bad people"を追い詰めて。。。どうするの?」

images-1_20131126001649d9b.jpg 

米兵「。。。僕の部隊が南から追い詰めて
。。。違う部隊が北で待ち構えて
。。。最終的にアフガニスタンの東側に追いやる。」

私「and, then? (。。。だから、その後は?)」

米兵「we'll...stop them.(僕らは彼らを。。。止めるんだ。)」

私「that means...?(止めるて、どういう意味。。。?)」

米兵「...get rid of them.(。。。駆除するんだ。)」

私「that means...?(駆除するってつまり、どういう意味。。。?)」

米兵「........................」

私は両耳を押さえて顔を背けた。

私「I don't want to hear it! (聞きたくない!)」

images-2_2013112600175453d.jpg 

米兵「ちがう。。。それは。。。部隊の命令なんだ。」

目の前の、ちゃんとお行儀の良い、この良い人の米兵が、
やっぱり、人を殺してるんだ。
直面して考える事をさけていた事が、やっぱりそうなんだ、と分かって悲しい。
それほど悪い人達じゃない、と思い始めていた、
この横須賀市に沢山いる善良なアメリカ米兵の、
少なくはない人達が。。。やっぱり人を殺してるんだ。
軍隊とは、米軍とは、そういう組織なんだ。

米兵「オサマビンラディン。知ってるだろう?ああいう悪い人が、」

私「悪い人?オバマ政権はオサマビンラディンの
奥さんや子どもまで見つけ出して殺した。
罪の無い女性と子どもを殺す政策を、私は全く理解できないよ。」

米兵「だから、それは。。。主観の相違というか。。。
日本の政策と、アメリカの政策では、違うんだ。」

私「当たり前じゃない。」

imgres-5.jpg   imgres-6.jpg

マッカーサー占領時、
白洲次郎は「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれていたそうだが、
多分彼は私の事を
「どぶ板通りで従順ならざる唯一のジャパニーズガール」と思
っている。

米兵「軍の指令なら。。。するんだ。それは。。。その。。。
是非を問うことじゃなくて。。。そこに。。。だから
人格とか。。。その時においては。。。」


私「。。。。(私は彼をまっすぐ見ながら黙って話を聞いていた。)」

米兵「そういう仕事だから。
仕事の時は。。。個人の考えとか。。。そういう事じゃなくて。。。つまり、」

ここまで来て、私はハッとした。

私「。。。ごめん!」

米兵「いや、いいんだ。」

私は彼の手をがっしりつかんでちゃんとface to faceで謝った。

私「ごめん!」

米兵「No, no. No problem at all.(なにも、なにも、問題ないよ。)」

imgres-7.jpg 

彼は明らかに動揺していた。
人を殺したんだね、と突きつけられて、なんとか自分を取り繕うとしていた。
そうしなければ、彼だって、自分自身を保てないから。

だから私は、仕事で「それ」に関わった人に、
「それ」を突きつけてはいけなかったのだ。
そんな簡単な事が分からず、「従順ならざるジャパニーズガール体」で、
追い詰めた質問をした自分自身の勘違い度や生意気さを、すごく恥じた。

私「ごめん。いや、、、私の、今の、言い方、
聞き方が非常に、、、とても失礼だった。ごめん!」

米兵「No, no...that's...I really...it is real nice knowing you.
(いや、本当に、、、君みたいな人と知り合えていいかも。)」

私「話題変えよう! So! Sir! W
hat are you doing for Xmas?! 」

米兵「Yeahhhh! Ah,,,I'm gonna have a party!!!」

私「Yeahhhh!」

大げさにお互い笑い合って、
いや、ごめん、うん、本当に、と肩をたたき合った。

自分を猛省した。

images-4_201311260026363c5.jpg 

ボランティア活動家高遠菜穂子さんのFBポストを見て、
知ったつもりでいたのに。

「米兵たちは、最初からモンスターだったんでしょうか。

きっと米兵たちも、アメリカではいい息子だったり、
やさしいお父さんだったりするんだろうな。

軍隊という装置の中で
教育され、
戦地の究極の緊張状態の中で「敵を殲滅せ
よ」という命令を受けたら、
全力をつくしてしまうかもしれない
…。
もし私が若い時に軍隊に入っていたら、
自分が絶対にこうならない
という保証はないなと…。

images-5_20131126002753bdb.jpg 

私は来月から米軍基地で働く事が決まった。

歩いて通える所に、日本文化のお教室やイラストの仕事と両立できる
英語環境の定収入が持てる事はありがたくて感謝する。
でも軍隊で働くという事に、
人を殺す組織からお金をもらうという事に、
考えすぎな齋藤圭子の精神がついて行けるか一抹の不安もある。

私は米軍のアメリカ人と、心から笑い合えるか疑問だから。

いつも横須賀の米兵達に聞いてみたかったからだ。

imgres-8.jpg 

あなたたちは、アブグレイブ刑務所でアメリカ兵がしたことを、
自分たちの問題としてどう捉えているの?
あなた自信はそんな事しないいい人かも知れないけれど、
自分はしなかった、から、自分は知らない、で済ませて日常を送ってるの?

imgres_20131126003151e92.jpg 

imgres-2_20131126003152095.jpg 

沖縄でも横須賀でも日本人の女の子が米兵に侮辱され、
そんなニュースが戦後ずっと止む事なく続いている。
あなた自身はそんな事をしないいい人でも、
そんな事する人が自分たちの仲間って、どう捉えているの?

そういう事を、無かった事にして笑いあえる程、
私はblind(盲目)になれない。
だから、その質問をいつか米兵さんにちゃんと、別にケンカ腰でなく、
冷静に平等な立場で聞いてみたいなとずっと思っていた。

images_20131126003335714.jpg 

でもそれは単純な事じゃないんだ。

第二次大戦中パプアニューギニアで
米兵を殺した日本人のおじいちゃんに、
「ねえ、おじいちゃんは、人を殺したの?そうなの?殺したの?」

と、聞きたいから聞いていいものじゃない。
そんな簡単な事を、分かっていなかった自分の無知さ、愚鈍さを恥じた。

誰だってそうしたかった分けじゃない。そんな当たり前の事を。

外科医が人の痛みに共感しすぎたら手術が出来ないから
冷徹になるように、
南の島で人間を殺した日本人のおじいちゃん達も、
アフガニスタンで人を殺した米兵も、
「それ」に関してある程度感覚を麻痺させなければ、
日常生活を送れないから直視しないだけだ。
それを、直視しろ!直視できないの?ほら!と突きつける事は、
人として最低な行為だ。

IMG_2709.jpg 

それをやってしまった。
あの米兵くんが必死に自分を保とうとする顔がぶり返されて、
後悔の念が押し寄せた。

そしてやっぱり軍隊というものの愚かしさに怒りが沸いてきた。
彼らに「それ」をさせる軍隊。
福利厚生と給金をエサに
善良な青年達の精神をどこか麻痺させて捨てる米軍という組織に働いて、
私の「アメリカ」に対する考えは今後どう変わってゆくんだろう。

でも罪を憎んで人を憎まず。
アメリカを悪く思いすぎている自分を、深く反省した。
 
関連記事

テーマ : 英語学習記録
ジャンル : 学問・文化・芸術

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ケノーベルからリンクのご案内(2013/11/26 09:13)

横須賀市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

コメントの投稿

Secret

最近のにっき
更新した日
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
にっきのまとめ
過去のにっき
twitter
RSSとかそういうやつ
ブロ友って何か知らないけど

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。