FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』レビュー

images_20110825123301.jpeg

今さらですが、面白かったです。

流行中NOWには手を出さない派ですが、
千葉大学前の古本屋で安かったので購入した。それに素直に読みたかった。


この本が売れる前、書店でまだ小さく積まれていたとき見かけてから、
「商法が上手い!
これからこういう風にアニメや漫画を利用した、
「人を攻撃しない」
戦法の価値がますます高まってくるだろうなー!
すげーかっこいいぜ!」と思っていた。

images_20110825124259.jpeg

それからあれよあれよと売れて、コンビニに置かれるようになって
良かったね南ちゃん(表紙の女の子の名前)!と思っていた。

今本が一番売れているのはコンビニで、書店は売り上げで負けている。
作者や出版社にとって、
コンビニに置いてもらえるようになるのは、垂涎のポジション。

images_20110825123520.jpeg images_20110825123606.jpeg

角川文庫が純文学の文庫に
わたせせいぞうさんの絵のカバーなどをかけて
ヒットさせ、
賛否両論あったけれど結局良い作品を若者に普及させる裾野になっ
た。

この『女子マネージャーが。。。』も、
アニメと絵と長いタイトルが、
人に威圧感を与えず、

ドラッカーを読んでみようかな、と三流サラリーマンにも思わせる。

『ホメロスはいつも素晴らしき古典でありつづけるだろう。
誰も読む者が無いから。』という言葉があるけれど、
そういう威圧感、壁を作らないのが、
日本の良いところ。
古事記も日本書紀も漫画にしてみたり、
ドラッカー本にも女子高生描いてみたり。
かっこいいなあ、日本は。

images_20110825123943.jpeg   images_20110825124023.jpeg

p36 顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的。
したがって顧客は誰かとの問いこそ、
個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。

p52キャデラックの社長は「われわれの競争相手はダイヤモンドやミンクのコートだ。
顧客が購入するのは、輸送手段ではんくステータスだ。」と言った。
この答えが破産寸前のキャデラックを救った。あの大恐慌にもかかわらず、
わずか2~3年で、
キャデラックは成長事業へと変身した。

へえー。

キャデラックの顧客が「ダイヤモンドやミンクを買うお客さん」。
だからキャデラックの定義は「ステータス」。

高校野球の顧客は「親とか応援してくれる先生や生徒、全国の高校野球ファン」。
導き出される「高校野球とは何か」の定義は「顧客に感動を与えるための組織」。
その定義の上で、目標を設定。→「甲子園に行く。」

面白い。

images_20110825124727.jpeg

専門家にはマネージャが必要である。
専門家にとってはコミュニケーションが問題である。
専門家の知識を顧客の言葉に翻訳してやることもマネージャの仕事である。


p94 マネージャは専門家のボスではない。
道具、ガイド、マーケティング・エージェントである。
逆に専門家は、マネジャーの上司となりうるし、上司とならなければならない。
教師であり教育者でなければならない。

images_20110825124333.jpeg

p109 相手の現実、欲求、価値というものを、まだ引き出せていないときに、
何かを交渉しても、それはうまく通らない。

p119 成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。
準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。

p121 人は最大の資産である。


そうだね。機械よりも、コンピュータシステムよりも、人が一番の資産で、
良いところを見つけて引き伸ばしてあげて、
使いこなせれば会社にとって一番の資産ね。

p125 部員たちが練習をさぼっていたのは消費者行動。
彼らは練習をサボることによって、内容の改善を求めていたのだ。


会社でさぼりがちな人というのは、
さぼることによって、仕事内容の改善を求めているのかもね。

index_20110825124527.jpeg

p171 組織とは、個としての一人一人、
また社会を構成する一人一人の人間に対して、
何らかの貢献を行わせ、自己実現させるための手段である。

私は西洋の価値観で貫かれているドラッカーの理論を、
手放しでは歓迎しない東洋びいきだけれど、
ドラッカーが今も沢山の人に愛読されているのは、こういう真摯な、
人の心を打つ言葉が書いてあるからだね、と素直に思う。

p175 成果とは百発百中ではない。百発百中とは曲芸である。
成果とは長期のものである。すなわち、間違いや失敗をしない者を信用してはならない。
人は、優れているほど多くの間違いをおかす。
優れているほど新しいことを試みる。

images_20110825124849.jpeg

アニメっぷりは表紙だけでなく、中身の読みやすさもそうだった。
ライトで威圧感がなく、文字だけなのに漫画の様に読みやすく、
2~3時間であっという間に楽しく読みきった。

で。。。巻末の著者さんのプロフィールを見たら。。。
そういえばなんで私この人の名前に覚えがあるんだろうと思っていたら。。。
放送作家の大先生でした。

ぐあ=~~~
だから「企画」の時点で上手いと思ったんだよ~~~
ドラッカー本に2チャンネルのような長タイトルをつけ、
アニメ絵のカラー表紙で主人公の名前は南ちゃん。。。企画、上手いな~と思った。
これをただのライトノベリストと編集者が考えられる訳がないなと思った。
放送作家の岩崎先生でしたか。。。

業界の知り合いに電話したら
「ああ、そう、岩瀬先生だよ。
彼の事務所で今人募集しているよ、行ってみたら(笑)」とからかわれた。

いまさらどのツラ下げてTV界に顔出せるのか。。。

岩崎さんの事務所にいくというイメージをしただけで
うつ病が戻ってきそうで想像さえシャットダウンしてしまった。

だからといって「先生たちがこんなにクールに活躍してるのに、
わたし、千葉でなにやってんだろうな。。。」という読後感も消えない。
思いがけずヘビーな読書でした。


ああ。。。
にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ
やっぱり才能を楽しんでいる人達はすごい

関連記事

テーマ : 生き方
ジャンル : ライフ

コメントの投稿

Secret

最近のにっき
更新した日
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
にっきのまとめ
過去のにっき
twitter
RSSとかそういうやつ
ブロ友って何か知らないけど

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。