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『旅に出ろ!』レビュー

p63 ヘンリーデビッドソロー『ウォールデン 森の生活』
ハヴァードで教育を受けたにかかわらず
森で自給自足に近い生活を続けたソロー。
「余分な豊かさが買えるのは余分なものだけである」
「人間の魂が真に必要としているものを買うのにお金はまったく必要でない」



p131 エキゾチシズムへの間違った憧れ
60年代、西洋のヒッピー達がこぞってインドに聖なる脱出をしたことでピークを迎える。
20年後、インドのドキュメンタリー脚本家ギータメータは
こうしたヒッピーの求道者のことを
自堕落なお祭り騒ぎを神秘の啓示と勘違いした間抜けな道化と変わりない、
と容赦なく描写している。



p133 ロスの観光客がタイに出かけ、民族衣装の村民を見に行く。
彼らはロスで自分達の地元にある、
モン系アメリカ人のコミュニティーを訪れてみようとは夢にも思わない。
歴史家のダゴバートルーンズが皮肉っているように、
「人々は彼方の地に出かけ、自分達の故郷では見向きもしないような人々を、
憧れの眼差しで見つめるのだ。」



p157 ジョンレッドヤード アメリカ初の世界放浪者
レッドヤードは目上の人とも気楽に接し、憶測にとらわれず、 
物怖じせず、かつ偉ぶる事なく洗練された物腰を身につけていた。
それは都会の紳士との交流で得たものではなく
原始的な世界の戦士たちとの交流から得たものであった。


>>>そうか?最も洗練された都会の紳士のふるまいと、
原始の戦士達のふるまいは、同じになると思う。
原始もいいし、文化的紳士もいい。
両方の高みには共通点があることを、なぜ自由好きな人々は認めたがらないのだ?



p187 変化を悪とする考えにおいては、地元の生活の質はどうでも良く、
「汚れのない」文化を体験したいという自分達の欲求を優先することになる。
文化人類学社クロードレヴィストロースが50年前に指摘したように
昔日の失われた純粋さを嘆いてばかりいては
ダイナミックに躍動している現在を見失うことになるだけだ。


>>>クロードさんが居るはずのフランスが、
ユネスコの名の元に世界遺産を勝手に登録して、
僕らが決めたとおりにあなたの文化いじっちゃいけませんて世界中で言っているのはなぜだ。



p189 薬物によって高揚すると、旅そのもので得られる完全にまともな自然な高揚からも切り離されてしまう。とどのつまり、オハイオ州デイトンにでもいるのなら、退屈な午後の一服は刺激を与える事になるかも知れないがスマトラ島のトバ湖やネパールの山間、パタゴニアの砂漠の大地を旅している時に、そんなことをする必要が一体どこにあるというのだ?


>>>>I AGREE!!!!



p214 ジムにでも入会するのと同じ意気込みで人生の精神的な面を求める人がいる。
必ず成果をしかも今すぐ求めるのだ。
こうしてインドのヨガキャンプやタイの瞑想修行、
ガラリアでの福音グループツアーが飛ぶように売れて行く。
現実には、バラナシの道に迷ってうろうろしたり、
バンコクのバスの中で腹痛に耐えたり、ナザレの街で子供達とゲームして遊ぶことでも、
同じくらいの啓示は受けられるのだ。
なにも見えなくなる程の光明に照らされたいと願いながら旅する人に限って、
自分のまわりにすでにある光は目に入っていないことが多い。




p216 たいていは、旅の珍しい体験のほとんどが、
発見したかったが見つからなかった事から生まれている。
『雪豹』の中でピーターマセーシンがヒマラヤでの冒険のあいだ、
一度も雪豹を見ていないという事実が皮肉なおかしさを醸し出している。
「日常の中の奇跡さえも私は愛するーーー
青いブリキのカップを手にするとき、それが私の行為の全てとなる。」




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『眠れなくなる宇宙のはなし』レビュー

宇宙物理学者 佐藤勝彦 著
『眠れなくなる宇宙のはなし』 宝島社

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アマゾンレビューが大変好評価で、
「小さい頃宇宙に憧れた気持ちがよみがえってきた」とか
「読むのがとまらなくて本当に眠れなくなった」とか
読書欲求がそそる事が書いてあったので、

うわー!わたしもワクワクしたい!と思って
図書館で何ヶ月も順番を待ってようやく借りたのですが。。。

とてもよく眠れた。

好ましい本だけれど、
放送作家をしていると世の中の、
あらゆるジャンルの雑学に詳しくなってしまい、
この本の中の宇宙ネタも、
知っている事ばかりだったという理由がひとつ。

これなら、『アシモフの雑学コレクション』の
宇宙項を読んでいるほうが、ワクワク度は強い。


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あとひとつは、姉である神秘ヨガ指導者、舞島杏香のもとで、
神様の視点からの宇宙の成り立ちなんかをレクチャーされていたので、
人間が計算で求めたNASA宇宙論なんかが、
それはそれでとてつもない偉業で、素晴らしくて、
価値はある、と思いながらも、
なんだかお釈迦様の手のひらの上の孫悟空のように見えてきてしまって、
科学に対してそう感じている自分に、改めて「ふーん」と思った。


こうやってわたしも、
「スピリチュアルな人」になっていくのか。。。
うーん。
神様に近づく勉強はもっともっとしたいけれど、
普通の人の視点も思いやって語れる人でありたい。
 

一般市民の皆さんに、宇宙科学をやさしく知ってもらいたい、
という気持ちが全体に貫かれていて、かわいい本。
でもやはり学者さんで、文章のプロではないから、
書き方も挿絵の解説も結局はわかりにくい。

品格のある雑学本としては、良書です。
眠れちゃうけど。



タイトルで売り上げ作ってますね。
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表紙も挿絵もセンスが良いですしね。
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『夜来たる』レビュー

アイザック アシモフ著『夜来たる』 早川書房文庫

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『夜来る』はSFの古典的名作だそうだ。
で、読んでみた。

でもひさびさに小説を読んだところで、さらにSFなので、
最初読み方のとっかかりがわからず、
名作「夜きたる」がよくわからなかった。

短編集である本書の、他の作品のほうが素人にも楽しめた。

P202 『人間培養中』
「たった2世代の間に、しかも百万人の自由市民しかいない都市に、
通常の状況なら百万人の国家を一世紀まかなうに足るような
第一級の文学的、芸術的天才がいちどきに出現したことがある。
ペリクレス時代のアテネのことです。
ほか メディチ家時代のフィレンツェ、
エリザベス朝のイギリス、
コルドバ王朝のスペイン。」

p203 「真実はそこにあり、身を屈めて拾えばいいだけなのに、それが目に入らないのです」

みんながわからなかった答えをあっさり出して、
真実を言ってすぐその場を立ち去るラルソン博士。
一般人が愚かしい顔でびっくりするのを見ているのが我慢できないから。


アシモフや、他の科学者、頭脳明晰な人々は、
多かれ少なかれ愚鈍な一般人にたいしてそう思う時もあるだろう。
それにどう対応しているのだろう?
というのが、
4才くらいの頃から母親をバカにすることが止められず、
でも自分の母親をそんな風に思うのはいけない事なのだろうし
自分自身もよくない人間になるから、
やめたいけどやめかたが分からない私の知りたいことだったが、
それは結局愛されたかどうかなのだろう。

傲慢な自分が愚鈍と思う人々からも、愛されていれば、小馬鹿にしたりせず、
小馬鹿にするという感情さえとかされ、温かく接する事が出来る。
だから頭が良いのに、エネルギーがとてもあるのに、
愛されずに育った人は、不幸だ。

オタクたちが虐げられている現代はやはりおかしい。
ああいう知性を持つ人々をこそ、愛でつつんであげられたら、
国家の知力は莫大な飛躍をみせるだろうに。

人間を培養している宇宙人が天上にいる、
という理論にとりつかれているラルソン博士。
p217「かれらが太陽を自由に点滅させているのに、
われわれはその動きを支配している物理法則を解明しようと
懸命になっています。物理法則をですよ!」by ラルソン博士

p228「たしかにラルソンという科学者が他の者より優れているのは事実です。
しかし、あたりまえのことですが、人間性には多くの側面があります。
彼がどの側面においても優れているわけではないのです。」

so am I.

p252 テレビ時代になるまえ、
40年代終わりから50年代始めにかけてラジオと呼ばれるものが存在していた。

アメリカでもテレビが普及したのは日本の10数年前なんだよね。

『C-シュート』の中のマリンさん。
実直な帳簿係の小男、マリンさんが、
敵の宇宙人を殺してまで、
地球に帰ろうとするガッツの最大の動機が、
「地球へのホームシック」というのも、
SFとして以上に、人間性を語る小説として深い。面白い。

アシモフさんはお人柄に愛があって、
それがSFという以上に小説にあたたかみを与えている。
著者による解説文にさえ、彼の人柄の心地よさがあふれている。
「グッドドクター」の相性で作品以上に親しまれている、彼の人気ぶりがすごくいい。

面白かった。

でもやはり、
姉である舞島杏香のもとで神秘ヨガを学んでいると、
もう神様抜きで宇宙を語ろうとするSFというジャンルの設定自体が、
お釈迦様の手の上の孫悟空のように見えてしまう。

神様が作った遠大な宇宙法則があるのに、
エンジンを作って船で宇宙に行こうとしている。船でですよ!
。。。てなもんである。

うーん。
自分はこうやって「そっちより」の人になっていくのか。。。
まだとまどっている。



おわり

春ですねー

はしる太伯をくりっく
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『エイズとの戦い』レビュー

『エイズとの戦い』

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林達雄 岩波ブックレット654

60ページにも満たない、パンフレットのように薄くて小さな本。
それでも内容はとても濃く、良かった。
ポジティブな視線がなによりも素敵だった。
大好きなタイプの本。

エイズに関する本というだけで、読む前からある種のいきごみがいるし、
厚い本ならなおさらとっかかりにくい。
エイズはこんなに大変だ、問題だ、と説かれても、
そりゃ分かっているし気がめいってくる。

しかしこの本は、アフリカ日本協議会代表として、
第一線でエイズ問題と関わってきた林さんによって書かれ、
これだけ改善できた、こうやって成功した、
こうして乗り越えてきた、そしてこれからも!
というポジティブな視線で溢れていて、
私も強力したい!という気持ちが溢れて来る。

薄いからこそ、すぐに読めて、未来へ解決力のある、
素晴らしい本だった。

先進国の中で、エイズ感染者が増えているのは日本だけ。
この事について、私も何かアクションをしたいと思って来たので、
エイズ情報を調べる最初の本として読んでよかった。

p5 エイズは投与によってずっと寿命が伸びる病気にもかかわらず
その薬が貧困国にひろまらないのは、
特許という昔からあるルールを歴史上これまでにないほど強め、
世界に通用するまでにしたアメリカ政府が生み出した問題。

P7ブラジルでは誰でもただで薬をもらえる。
それによって、エイズによる死亡者の数を半分に減らした。
少女から大人へと成長し、将来の夢を語れる。

ブラジルは、米国や製薬会社の圧力にめげず、
薬の国産化をはかり、ブラジルを一番エイズ治療薬の安い国にした。
さらに税金を投入して治療薬を無料化。
ブラジルの大統領や政府の役人たちが偉かったから、HIV 感染者達の命を救えたわけではない。
ごく普通の人たちの後押しがあったからだ。
どこかの偉い人が変えてくれたのではなう。
それを望む人の意思が変えたのである。

p10「世界の健康を守るのは、世界の患者とその友人である私たち。
世界中の多くの人の意思が、国連に仕事場を与える。
私たちが先に声をあげ、動きださなければ、国連も動くことができない。


p11 
日本の人口は世界人口のたった2%。
しかしGNPは世界の14%を占めている。
世界に影響力を持った日本が、エイズ問題でどんな立場をとるかで、
世界も違ったものになる。日本人が積極的に関わることで、
まず、エイズで亡くなる人の数が大きく変わる。

P25ウガンダはエイズ制作の成功例として世界が学ぶべき国と賞賛されている。
感染者が増え続けるアフリカで、
感染者を減らした国として有名。

P26エイズは性感染症のひとつ。
そのため感染者を「ふしだらな人」と差別しやすい。
しかし恐怖をあおるのではなく、恐怖を取り除く努力をした社会だけが成功している。
感染者を否定するのではなく、肯定し、受け止めた国だけがエイズを減らす。


P44 戦争のような目に見える問題には大騒ぎする国際世論も、
見えにくい感染に対しては比較的冷たく、
過去20年間、個人の健康の問題として騒がれることはあっても、
人類全体におよぶ問題としては認識されてこなかった。
しかし2000年になると、もう無視できなくなった。
エイズ感染者と死者の数が、第二次世界大戦の死者の数よりも増えたから。


P52 感染しても、症状をおさえ、ずっと長生きできる薬があるが、
長い間アメリカの「知的所有権」のおかげで高値で、
アフリカには買えなかった。
2001年、「製薬会社VS南アフリカ政府」の裁判、
今までどの国でも負け続けてきたこの構造に、変化が表れた。
ネットで裁判の情報がひろまり、南アフリカ国内はもとより、
ヨーロッパ、日本からも応援の署名が集まった。
アフリカの感染者たちの行動は、世界中の人々の意識を呼び覚まし、
声援の輪が広がった。
そして、声援の数がある一線を超えた時、突然、決着がついた。
製薬会社が訴えをとりさげたのである。
アフリカ感染者達が勝利した。

世界最大大手の製薬会社のすべてを敵にまわしたような戦いに、
南アフリカ一国ではたちうちできない。
しかし世界中からの応援があれば、勝敗は逆転する。

P53 その裁判の直後、世界が変わろうとしている時に、
現行の知的所有権に固執する国はアメリカ、日本、スイスの3か国だけだった。
残念なことに小泉政権の日本は最後まで、
エイズ治療よりも「特許」を支持する立場を取り続けていた。
(というより、アメリカを支持する立場をとりつづけていた)

P60 日本にも、HIV感染者たちをはじめとして、
足もとからの努力を続けているひとたちがいる。その規模は小さいが質はいいのだ。
しかしその努力が社会制度に反映されなければ、疲れはててしまう。
もともと少なかった活動の予算が、さらに削られてしまう。
アフリカの政治がかわった今、次は中国、日本などアジアの指導者たちの番である。
そして、政治指導者たちを本気にさせることが私たちの役割だ。

P61「変えたい」と思う有権者たちの意思が政府を動かしたのである。

これまで日本の私たちに足りなかったのは、
この時代の中で始まっている現実のゲームへの参加である。
ブラジルは感染者たちの命を救うためにブラジルの社会全体をかえ、
貧困対策を進めるために大統領まで変えてしまった。
アフリカは一国の政治を変えるだけでなく、世界の製薬会社の仕組みまで変えた。
ゲームに参加してきた彼らは、ゲームの楽しさを知っている。
偉い人が時代の方向を変えるのではなく、自分たちが変えるものだという事を知っている。
そんな彼らが、今度は日本の番だ、参加すると力が沸いて来るぞ、と誘っている。


エイズにポジティブ!
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『ぼくもあなたとおなじ人間です』レビュー

『ぼくもあなたとおなじ人間です
ーエイズと戦った小さな活動家、ンコシ少年の生涯ー』

ジム・ウーテン著 早川書房

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読まなくてもあらかた内容がわかる、予想とイメージそのままの本。
可哀想なアフリカのエイズの少年、笑顔いっぱいにエイズ問題を語ります。
エイズ問題のリアリティは伝わったし、
ディテールは勉強になったけれども、
前回の林達雄さんの『エイズとの戦い』とは違い

アフリカで、白人ボランティアでさんがいいことしましたストーリーを、
白人目線で白人ジャーナリストが書いていて、
結局アフリカに対して人ごとで、悲観的で、
首をかしげる箇所も少なからず。

でももちろん、読んで良かったです。
ンコシ少年の愛らしさは、天使のよう。

P72 南アフリカに住むイギリス人夫婦。
妻のゲイルさんは何かやりのこしている様な気持ちをかかえていた。
南アフリカのアパルトヘイト政策や、人種差別的政策に、
英国人として良心のとがめを感じることもあったが、
それを定めたり長らえさせたりしたのは自分ではないと思えば
自責の念も薄らいだし、もちろん、それに対して何をするわけでもなかった。
善意で救えるものでもないととっくの昔にさじを投げていたし、
日々の暮らしに安住していた。


↑これが、私が今まで会った南アフリカ人全員に共通して持った印象だ。
何人かの南アフリカ人に会ってきたが、
全員白人で、
きれいな発音の英語で「私は南アフリカ人です。」と言われるたびに、
私は心の中では「はあ?」と思ってきた。
彼らは別にいい人で善良な普通の白人なんだけど、
もともとの南アフリカ原住民なら、海外で齋藤圭子に会うことなんかない。
彼らは飛行機チケットなんか買えない。
パスポートという存在さえ知らない人も多数だ。
現地のアフリカ人を追いやって白人居住地を作って何世代もそこで暮らして、
海外旅行して「私は南アフリカ人です」と言われても、
「。。。。。。。。。。」なんか込み上げて来てしょうがない。

私が出会った、南アフリカの白人はみんないい人だった。
善良な普通の人だった。
でも、上記のような、南アフリカの問題に対して、
結局なにもしない、
結局何世代も知らぬふりをしてきたオーラがあった。

P75 多くの南アフリカの白人は、国際社会から難じられる自国の偏狭さは、
アフリカ政府のせいにして済ませていた。
白人であるという恩恵に俗していることは認めただろうが、
変革のアイデアは持ち合わせていなかった。
南アフリカの現状は感心できるものではないのだろうが、
とても変えられるはずがないと、自分に言い聞かせていた。

↑まさにこういう感じを、南アフリカの白人に会うと感じる。
みんないい人だからこそ、逆に悪魔的にみえる。
変えられるはずがない、と他人事のように、そりゃあ思えるだろう。
自分たちはエアコンの聞いた、プールのある、
きれいな白人専用住宅地で暮らしていられるのだから。
ちょっと隣りの街にいけば、バラックで暮らすもともとの南アフリカ人がいるのに。
何世代もそれに直視せず、
週末には教会に言ってお祈りがでできる南アフリカの善良な白人さんたちが、なんか怖い。

イギリス人夫婦の妻、ゲイルさんは長年そういう白人社会に疑問を持ち、
エイズ感染者のためのシェルターをはじめ、
黒人のエイズ感謝たちの世話をやき、
その縁があって、エイズ孤児になったンコシ少年を預かった。

P87 ゲイルさんの言葉
「私の両親は決して差別主義者ではありませんでした。
黒人のことを悪し様に言ったり、
銀行や家で使っている黒人を虐待したりはしませんでした。
しかし彼らのためになろうとも、ほとんどしませんでした。」

↑ほとんどの南アフリカの白人がそうだ。

P171 この本の著者ジャーナリストが、
ウガンダ大統領にインタビューした時の逸話。
コンドーム配布など地道な努力をつづけ、
アフリカで始めてエイズ感染者を減らしたウガンダ。
このジャーナリスト自身が、
アフリカでこのエイズ蔓延に歯止めをかけるなどできはしないと固く思い込んでいた。
アフリカに何年も住み、アフリカに魅せられているジャーナリストなのに。

だめだと思うなら、だめだという現実と未来は、
だめだと思っている人々が作っている。
それを変えていくのがジャーナリスなのに。。。
彼自身がアフリカに対し悲観的で、
今日もお定まりの「アフリカの悲劇」の番組だ、
さっさと片付け、明日には忘れてしまえ。。。そういう風に仕事をしていた。

しかしウガンダの成功例を見て、自分が間違っていたことを知った。
アフリカの諸問題は変えられる。
エイズ感染者は減らすことができる。


P184 CD4細胞の数値が体調の要。
CD4は免疫を司る細胞で、HIVはこのCD4を狙い撃ちする。
正常な人間のCD4は600~1500だが、
大半のHIV陽性患者は、一年で30~100ほど数値がへっていく。
それで結核、肺炎、肝臓病などをわずらい、大半はこの日和見感染症で命を落とす。

P237 ネルソンマンデラが「HIV陽性」と書かれたTシャツを着て演説をした
、という短い文に、考えさせられた。
(マンデラはエイズではなく、エイズをポジティブに考えよう、
という趣旨のTシャツなのだけれど)

私はエイズ問題に何か関わってアクションをしたいと思っているけれど、
「HIV陽性」というTシャツを着れるか?
いや、着れるけど、
一瞬考える自分がいるなあ、と思った。
感染者も、堂々と言える社会になったらいい、と思っていたけれど、
自分が感染者だったら、そのTシャツを着て歩くまでに、
複雑な思いが去来するだろうな、と改めて感じた。
カミングアウトするのも、健常者には考えられない、ものすごい葛藤があるだろう。

ストーリーは
白人のゲイルさんが黒人のンコシ君とエイズ問題と戦い、
ンコシ君は死んだけれど彼のメッセージよフォーエバー、で終わり。
最後まで、結局白人が書いた、白人賞賛物語だなあという印象はぬぐえない。

むしろ日本語に訳した翻訳者が最後に書いている、
「人の心に善意が保たれていれば、
東の空に日が登るたびに、
世の中は少しづつ良くなって行くと思う。」
という素朴な言葉に深くうなずいた。


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